



ひとつひとつの感情が生きている証拠だった。
生き残った以上、生き続ける。
時には人の力を借りて、這いつくばってでも。
(39歳 男性 土木関係)
2011年3月11日――東日本を襲った未曾有の大震災。マグニチュード9.0の巨大地震とその後にやってきた大津波によって、宮城県本吉郡南三陸町は住宅の7割近くが流されるなど壊滅的な被害を受けた。
震災直後に、そして復興へと向かう中で、南三陸町に暮らす人たちは何を想い、何を感じたのか。3.11を体験した被災者22人が自ら綴った言葉を収録。また、写真家・野寺治孝氏による、被災地(南三陸町、志津川、歌津、泊、気仙沼)を撮り下ろした写真を掲載。3.11後の復興を考えるうえで欠かせない、被災した人々の「生の声」「ほんとうの気持ち」が込められた一冊です。